経済評論家の森永卓郎さんは、今から8年前、
テレビのレギュラー14本、
雑誌の連載30本以上、
毎朝5時からラジオの生放送と
超多忙な生活を送っていた頃、
スケジュールが秒単位だったそう。
次から次へと休む間もなく舞い込む仕事で、頭の休まる時間がないほど脳をフル回転させていたそうです。
食べていないと仕事が出来ないという状態。
知らず知らずのうちに、頭に糖質を回そうとしていたのだと思うそうです。
せんべい、クッキー、チョコレート、ガム、あめなど全種類を常に食べていたそう。
そんな生活が続いていたある日のこと。
右足が痒いと思って目覚めて、寝た次の朝。
右足が破裂しそうなほどパンパンになり、猛烈な痛みで歩けなくなったそうです。
すぐさま救急病院へ。
診断は、傷口から雑菌が入ったことによる感染症でしたが、医師からただの感染症ではないのではと検査をすることに。
なんと、
空腹時の正常値110mgdLの血糖値が、600mgdLだったそう。
正常の何と6倍!重度の糖尿病だったそうです。
そにままでは、足を切断することになるかもしれないと医師にいわれたそう。
森永さんに起こった足のかゆみのような違和感は、高血糖により起こった神経障害だそうです。
神経障害があると感覚が鈍くなり、痛みを感じにくくなりひどい時は壊死を起こして、足を切断しなければならない場合もあるそうです。
どうして血糖値が6倍に!
森永さんの場合、一口だけならいいかとつまんだお菓子が、”ちりつも食”いとなって高血糖の引き金になってしまったと考えられるそうです。
正常な血糖値の人の場合、
食事を摂ると血糖値は上がり、その後2~3時間をかけてゆっくりと下がります。
このサイクルが食事の度に繰り返されるのです。
その時重要なのが血糖値の幅です。
血糖値は、
空腹時70mgdL~満腹時140mgdLの幅で上下するのが理想的だそうです。
しかし、森永さんのように、食事の間に”ちりつも食い”つまり、つまみ食いをすると、
血糖値が下がりきる前に再び上昇し、食べるたびに理想的な血糖値の幅を超え、どんどん上がってしまいます。
これが習慣化されることが問題なのです。
この時、身体は高血糖を押さえようと、膵臓からインスリンを大量に分泌させます。
結果、膵臓はだんだん疲弊し、インスリンが分泌されにくくなり、その働きも鈍くなります。
この状態が続くと、糖尿病になってしまうのです。
ちょっと一口とちょこちょこ食べていた結果、命を危険にさらしてしまうのです。
森永さんは、その後食生活を見直し、つまみ食いを止めたことで、
8年前に600mgdLまで上がった血糖値も、現在は100mgdLと正常値まで戻ったそうです。
血糖値を上げないための理想の間食とは
間食は200kcal以下にしましょう。
200kcal以下のおやつ主なものは、
プリン1個(157kcal)
シュークリーム1個(190kcal)
大福1個(165kcal)
せんべい3枚(180kcal)
チョコレート10片(200kcal)
だそうです。
なぜ、200kcal以下なのかというと、1食の食事のカロリーは600kcalといわれているので、その半分を超えると間食でなく食事とみなされてしまうからだそうです。
甘い物をいつ食べるのが良いかというと、
懐石料理屋、フレンチで食事の最後にデザートが出るように、食事の一環として、食べると理想的な血糖値の幅の中に入るのでおススメだそうです。
血糖値が上がっても、しっかり下がる時間を作ると膵臓の疲弊を防げるそうです。
高血糖になりにくい食事の摂り方とは
急なインスリンの分泌で膵臓に負担をかけないために、食事と食事の間は6時間以上あけないことが重要だそうです。
高血糖になりにくい食事の仕方
・食事の間は6時間以上あけない
・おやつは200kcal以下
・甘いものは食事の一環として食べる