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台風はどうやって、あんなに大きくなるの?

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日本台風史上で、未曽有の被害をもたらした伊勢湾台風が南の海上にあったときのエネルギーは、水爆180個が同時に爆発したくらいの規模に相当するのだそうです。

大型台風に直撃されると、屋根が吹き飛ばされたり木が根こそぎ倒れたり、かなりの被害を受けますね。

通り道の国々に被害を与えながら、日本までやってきて、少しは勢力が衰えていたとしても、まだまだ破壊力をもっているのですから、元々のエネルギーは凄まじいものなんですね。

伊勢湾台風の日本での被害は、死者、行方不明者合わせて5,098人だったそうです。

このすさまじいエネルギーの元は、海水が太陽に熱せられてできた水蒸気なのです。

海水1グラムが約60キロカロリーの熱を得ると水蒸気になり、上昇気流に乗って上空に昇ります。

上空に昇ると冷やされて、今度は水滴に変わります。

水滴に変わる時に、1グラムにつき約580キロカロリーの熱を放出します。

この熱で周りの空気を温め、空気はさらに上昇して、頂上から四方に吹き出します。

吹き出す力はだんだん強くなり、地球の自転も影響して地表に近いところでは渦が起こり、その速度を増していきます。

そして、中央の風速が17メートルを超えると「台風」になるのです。

このようにして、台風は次第にエネルギーを蓄えていくのです。

「水→水蒸気→水」と変化するときに出るエネルギーが、台風のエネルギーなのだそうです。

現在は、地球の平均気温が上昇傾向になり、地球が温暖化していますね。

すると、当然、海水温も上がり、台風も大型化するだろうといわれているそうです。

台風は、あまり大型化しないでいただきたいですよね。

なお、台風は中心ほど気圧が高いので、周りの空気が反時計回りに中心に向かって吹き込みます。

そのため、中心に近づくほど風が強くなるのですが、中心近くではあまりに風が強く回転するので、外側に向かう遠心力も強くなります。

両方の力がつり合ったところから内側には風は吹きこむことができず、その周りをグルグル回るのです。

こうして、台風の内側に風がやんで晴れている場所が出来るのです。

これが台風の目といわれている部分です。

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