森へ入ってみると、空気がおいしく感じることができますね。
これは、気のせいではなく、空気に含まれる成分の点から科学的に説明できるのだそうです。
草や木は、二酸化炭素や窒素酸化物などの微量成分を擦って、酸素を吐き出します。
ということは、森には酸素が多いのです。
それに対して都会では、自動車や工場、人間の吐き出した二酸化炭素をはじめ、一酸化炭素、亜硫酸ガス、窒素酸化物などが、かなり多いですね。
酸素は人間の神経の働きを安定させ、酸素が体内の各器官に運ばれることによって体が順調に機能します。
酸素の含有量だけを比べても、都会より森の方が神経も器官も安定するのです。
加えて、フィトンチッドという物質も、森の空気が安らぎを与える要因です。
フィトンチッドは、植物が吐き出す物質の一つで、微生物を殺したり精神を安定させたりする作用のあることが確認されているそうです。
最近では、クアハウス(温泉保養施設)などで人工的に森林浴のできる施設もつくられているようですが、クアハウスでもフィトンチッドを空気中に流しているところが多いそうです。