畳は日本生まれの日本育ちです。
奈良時代にはすでにあったといわれています。
当時はゴザのような薄い敷物で、使用しないときはたたんでしまっていたことから「たたみ」と呼ばれるようになりました。
武家屋敷で接客用の部屋が造られるようになったころから、床材として部屋全体に畳を敷くのが一般的になったそうです。
畳の文化は日本独特のものなのですが、戦争中に日本の統治下にあった台湾なのでは、現在も使われています。
最初はゴザのようだった畳も、畳床の上にゴザのようなものを貼った厚い畳にかわりましたね。
この畳床ですが、最近は断熱のために発泡スチロールのようなものが使われることもありますね。
この場合、薬剤をこぼしてしまうと、発泡スチロールが溶けて畳がへこんでしまうので気を付けましょう。
また、畳は一見長方形に見えますが、実はそのほとんどが五角形で、なかには六角形や七角形をしているものもあるんです。
というのは、家というのはたいてい微妙にゆがんでいるからなのです。
畳職人はそのゆがんだ部屋に合わせて畳を変形させて作っているのです。
よく、畳を別の部屋に使えないかと思ってしまいますが、畳はその部屋専門に作られているため、他の部屋では使えないのです。