介護保険では、福祉用具をレンタルできます。
レンタルできる福祉用具は、下記の13品目です。
①車いす(自走式車いす、介助用電動車いすなど)
②車いす付属品(クッション、電動補助装置など)
③特殊寝台(介護ベット
④特殊寝台付属品(サイドレール、マットレスなど
⑤床ずれ防止用具(エアマット)
⑥体位変換器
⑦手すり(据え置き型など工事を伴わないもの)
⑧スロープ(工事を伴わないもの)
⑨歩行器
⑩歩行補助杖(松葉杖、多点杖など)
⑪認知症老人徘徊感知機器
⑫移動用リフト(吊り具部分を除く)
⑬自動排せつ処理装置(交換部品を除く)
このうち、車いす、特殊寝台、床ずれ防止用具、体位変換器、認知症老人徘徊感知機器、移動用リフトは、原則、要介護2より重度の認定を受けている人、自動排せつ処理装置は、要介護4、5の人が対象となります。
レンタルできる福祉用具の種類、費用は、レンタルする事業所によって異なりますが、商品ごとの上限額が設定されており、全国の平均貸付価格は厚生労働省のホームページで公表されています。
福祉用具のなかでも、利用者の肌が直接触れる「ポータブルトイレ」や「入浴用品」、「特殊尿器の交換部分」などは、購入費が支給されます。
①腰掛便座
②自動徘徊処理装置に交換可能部
③入浴補助用具
④簡易浴槽
⑤移動用リフトの吊り具の部分
限度額は年間10万円(償還払い)で、指定を受けた事業者からの購入のみが対象となります。
必ず、事前に地域包括支援センターやケアマネジャーに相談しましょう。
自己負担額の目安(1割)
特殊寝台
レンタル代(月額)900~2,000円程度
特殊寝台のみの費用。ベットに敷くマットレス、手すりなどの付属品は除く。
据え置き型手すり
レンタル代(月額)100~1,400円程度
天井から床まで渡す垂直型手すり、置くだけの床板付き手すりなどがある。
体位変換器
レンタル代(月額)102~850円程度
背中と足と布団の間に入れるクッション型や、電動のベット型変換器もレンタル可能です。
認知症老人徘徊感知機器
レンタル代(月額)500~800円程度
ベットセンサー、ベット下に置く床センサー、超音波センサー型などがあります。
浴室用いす
購入費 2,000~3,000円程度(1割負担)
手すりの付いた入浴いすのほか、浴槽の内と外に置くステップ台もあります。
腰かけ便座
購入費 3,000~7,500円程度(1割負担)
トイレまでの移動が難しい人向けの室内用の腰かけ便座。
脱臭機能付きもあります。