雑学

どうして塩が不足すると、人間は生きていけないの?

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人間の体の60%以上が水分です。

水分といってもしょっぱい水なのです。

体にとっては、体液のしょっぱさ(濃度)がある一定の水準に保たれていることが、健康を保つ上で非常に大切なのです。

体内の塩分は汗や尿など混ざって少しずつ排出されるため、その分を必ず摂取しなければなりません。

体液の塩分濃度が薄くなると、体の機能が狂ってきてしまうのです。

現代では、簡単に塩を手に入れることができるので問題ないですね。

逆に塩分の摂りすぎに注意しなければならないときもあります。

昔は、内陸部では塩が手に入りにくかったので、わざわざ「塩の道」という輸送ルートをつくり、常に塩が手に入るよう工夫を絶やさなかったのです。

戦国時代、武田信玄が塩不足になやんでいる時、敵である上杉謙信が塩を送ったのは有名なはなしですね。

「敵に塩を送る」の由来ですね。

塩分不足に気を付けなければならないのは、草食動物も同じです。

植物には塩分が含まれていないので、草食動物は常に塩分を補給する必要があるのです。

対して、肉食動物は、塩分を補給する必要がありません。

肉食動物のエサとなる動物の内臓、生肉には塩分をたっぷり含んだ体液があるからです。

これは、人間の場合でも同じで、生肉を常食としているイヌイットなどは、わざわざ食塩を摂らなくても大丈夫なのだそうです。

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