内服薬の「用法・用量」には、「成人(15歳以上)」と記されていますが、15歳以上でも、成人の容量が多い場合があります。
薬の適量はその人の体表面積で決まるので、本来、年齢とは関係がないのです。
それを、なぜ年齢で表記しているかというと、自分の体の表面積を知っている人がいないからなのです。
また、自分の表面積を測るのは、困難で実用的ではありませんよね。
成長すれば、体の表面積も増えるはずだというころで、年齢を用いているのだそうです。
15歳になれば、体格も内臓も成人なみに発達しているはずだという考えなのです。
これは、日本だけでなく、諸外国もほとんど同じ考えをしているそうです。
この「15歳以上」の区分には、実は「体重50㎏以上」という条件も付いているのだとのこと。
体重の条件が表記されず、省略されているのは、市販薬はもともと薬品そのものの量を非常に少なくしてあることと、たとえ50㎏以下であってもほとんどが50㎏に近い体重の人のはずなので、安全とされ、わざわざ表記する意味がないという考えからなのだそうです。
本来は、体の表面積の多い人(体重の重い人)は、薬を多めに、体の表面積の少ない人(体重の軽い人)は少なめに飲むのが本当なんですね。
ガリガリに痩せている人は注意してくださいね。