介護保険では、ヘルパーが訪問介護で提供できるサービスの内容は厳格に決まっています。
利用者以外を対象にした家事や、買い物、通院以外の外出援助、
窓ふきなど日常的ではないサービスは提供できません。
しかし、
高齢者になると、
このような手助けが必要となる場面が多く発生します。
介護保険が行き届かないことや、
一般の高齢者に困りごとがあったとき、
助けになるのが、
社会福祉協議会です。
社会福祉協議会は、
地域の福祉問題を解決する非営利な民間組織(社会福祉法人)で、
各市区町村に設置されています。
サービスの利用者とサービスを提供するボランティアがともに会員登録して行う住民参加型の有償福祉サービスです。
社会福祉協議会ごとに
サービスのメニューや利用条件、
料金は異なります。
電球の交換や
高いところから荷物を下すといった
ちっとした困りごと支援をはじめ、
清掃や洗濯などの日常的家事支援、
外出介助、
見守りサービスなどを行っているところが多いです。
社会福祉協議会のサービス例
〇高齢者対象
「ちっとした困りごと」
30分以内でできる簡単な作業(電球交換、荷物の上げ下ろし、植物の水やり、小さな家具移動、衣替えの手伝いなど)
料金例:1回300円~無料
「家事援助」
清掃、洗濯、買い物、調理と片づけ
料金例:30分500円、1時間700円など
「配食サービス」
弁当のお届け
料金例:1食500~800円
「外出介助」
通院・外出の介助、車いす介助
料金例:1時間1,000円
「車いすの貸し出し」
一定期間(1週間~1カ月)の車いすの貸し出し
料金例:無料
他に
「見守り訪問サービス」
月に2回程度訪問し、安否確認や福祉サービスの情報を提供する
「あんしんサービス」
定期的な電話や訪問と入院時支援(基本サービス)
+賃貸アパート居住支援、
日常の手続き支援、
家事援助、・介護援助、
死後の手付き支援などのオプションサービスなど
まとめ
・介護保険では、提供してもらえないサービスがある
・介護保険が行き届かないことは、社会福祉協議会が助けになる。
・料金は、無料なものから有償なものまである。
・会員登録しないと、利用できない場合がある。