脳卒中の原因となるのが、高血圧ですね。
血圧を上げる一番の原因は、塩分の摂り過ぎです。
1日当たり10gが適正なのですが、和食を中心とした日本人の場合は、12~13gを摂取しているとのことで、少々塩分過多なんですね。
塩分を摂ると血圧が上がるのは、塩分濃度が高くなった血液を薄めるために水分が増え、血液の量が多くなるから。
塩分には血管を収縮させる働きもあるので、細くなった血管を大量の血液が通れば、自然と血圧があがってしまうのです。
しかし、血圧の高い人が減塩したからといって必ずしも血圧が下がるわけではありません。
体質や遺伝、脂分や甘い物の摂り過ぎも原因となる場合があるので、塩分の摂取量を抑えたたけでは、必ずしも血圧が下がるとは言えないのです。
塩分の摂り過ぎは、胃がんなど様々な病気の一因となりますが、塩分が不足してもいけません。
夏に大量に汗をかくと、汗と一緒に塩分も排出され、体の塩分濃度がどんどん低くなります。
その塩分濃度に合わせて水分も排出されることになります。
水分を補給しても、これ以上塩分濃度を下げないようにすべて排出されてしまい、脱水症状を引き起こしてしまいます。
なので、効率の良い水分補給のためには、スポーツドリンクには、必ずナトリウムが入っていますし、マラソンやトライアスロンなどの大量の汗をかき続ける競技の選手は、ナトリウムが不足しないように塩を舐めりしているのだそうです。
最近流行の自然塩や天然塩はミネラルを豊富に含んでいるので、たくさん摂取しても大丈夫と思っている人がいますが、血圧に影響する塩化ナトリウムの量は、自然塩も精製塩もほぼ同じなのです。
自然塩ならミネラルを一緒に摂ることはできますが、摂り過ぎればやはり血圧はあがってしまうのです。
高くなった血圧を下げる食品がある
高くなって血圧を下げるには、ビタミン・食物繊維の豊富な野菜、特にナスを食べると良いそうです。
また、昆布・ワカメ・ヒジキ・海苔などの海藻類、サンマ・イワシ・サバ・マグロなどのEPAやDHAを多く含んだ食材は、余分な塩分を体外に排出してくれる働きがあります。
タウリンを多く含んだ牡蠣・ホタテ、
コレステロールの吸収を防ぐイカ・エビ、
オレイン酸を70パーセント含むオリーブオイル
緑茶や納豆なども血圧を下げる効果があるそうです。