早朝、ウォーキングをしている人が多いですね。
さわやかな空気の中で、気持ちいいですね。
しかし、これは体にとっては負担が大きく、特に中高年はやってはいけないことなのだそうです。
なぜかというと、早朝は、体の中で運動する準備がまだ整っていないから。
体を無意識のうちにコントロールしている自律神経は、
基本的に休んでいる時は、副交感神経が優位になり、活動している時は、交感神経が優位になります。
夜眠っている時は、副交感神経が優位です。
目覚めたら、1日の活動を始めるために交感神経が優位になるのです。
なので、起きたばかりの早朝は、副交感神経から交感神経へバトンタッチしたばかりなので、体がまだ不安定な状態なのです。
体温はまだ低くて、運動するのにはまだ適していないのです。
しかも、寝ている時は、汗で水分を失っているので、体は軽い脱水状態になっているのです。
血液の流れも悪いので、そこへ運動の負荷をかけてしまうと血圧も上昇してしまいます。
また、気温が低い時は、寒冷の刺激も加わるため、動脈硬化のある人は心筋梗塞の危険性が高まります。
さらに、朝食前に運動すると、途中で糖質不足に陥って、めまいを起こす危険性もあります。
早朝は、体のエンジンがまだかかっていない一方、脳の働きは冴えています。
運動ではなく、頭を使う作業が効率よくておすすめなのです。
ウォーキングをするのに適している時間は、
夕方の4時から6時ごろです。
交感神経がしっかり働いていて、1日のなかでも体温が最も高い時なのです。
ウォーキングに限らず、運動するのにはピッタリの時間なのです。