もしも失業してしまったら、次の仕事が見つかるまでの間、どうしたらいいのだろう?
この場合、雇用保険給付金が、強い味方になってくれます。
アルバイトやパートでも条件によっては保険に入ることができ、厚生労働省職業安定局、いわゆるハローワークで手続きをすれば、給付金を受け取ることができます。
雇用保険は、国の保険制度で、労働者を雇う事業所は強制的に適用されます。
保険料は月給によって算出され、30万円の月給で1800円程度です。
事業者の負担分もあるので、働く人にとっては有利な制度です。
もしも、事業者側が加入の手続きをしていなかったり、保険料の支払いを怠ったりしていても、労働者は手当を受けることができますが、その場合は、最高で2年間分の保険しか受けることができません。
もし、自分の会社が怪しいと思ったら、ハローワークの窓口にいけば確認することができます。
雇用保険の支給額は、会社を辞める直前の6ヵ月間の給与の合計(ボーナスを除く))が算出の基準になります。
だから、やめる前は、目いっぱい残業をすればそれだけ多くもらえることになります。
なかなか難しいですけどね。
離職票には、退職理由が書かれるのですが、これが「自己都合」だと、3ヵ月間、保険が支給されません。
リストラなどではなく自分の意思で辞める場合は、それなりに蓄えておく必要がありますよ。
「離職理由に解雇なんて書かれたくない。リストラなんてバレたら再就職できなさそうだから、自己都合にしておこう」という人がけっこういるそうですが、それは間違いだそうです。
個人情報である離職理由をハローワークが他人に教えることはありませんし、もちろん次の就職先への紹介状にも記載される心配はありません。
あなたの退職理由を知るためには、直接あなたから聞くか、前の会社に問い合わせるしかないのです。
リストラなどの解雇は、あなたには責任のない会社の都合によるものなので、自己都合より手厚い保障を受けられることが多いのです。
自分がきちんと払ってきた保険料ですから、きっちり受け取りましょうね。