世界三大美女といえば、
エジプトのクレオパトラ7世、
中国の楊貴妃、
日本の小野小町ですね。
しかし、小野小町は、平安時代前期の女流歌人ということ以外はなぞが多く、出身地も本名も正確にはわかっていないのです。
また、小野小町が美人であったという根拠もどこにもないのです。
美人といわれるようになったきっかけは、小野小町が生きた時代から数十年後、歌人の紀貫之(きのつらゆき)が小野小町の歌を「衣通姫(そとおりひめ)の歌のよう」と褒めたからだそうです。
衣通姫とは、『古事記』や『日本書記』に描かれた美女。
紀貫之は歌を褒めたのですが、これが容姿を含むと誤解されて小野小町=美人ということになったのだそうです。
ちなみに、世界三大美女に小野小町を入れているのは、日本だけで、世界では一般にギリシャ神話の女性であるヘレネが入っているそうです。