オリンピックの選手は、3人に1人が期間中に風邪をひくという調査結果があります。
強くしなやかな体を持ち、常に食事にも気を使っているアスリートで、いつも健康に気を使っているはずなのにどうしてなのでしょうか?
激しい運動をすると、大部分の血液が筋肉に流れるので、皮膚や粘膜に充分な血液が行きわたらず、皮膚や粘膜の防御機能が手薄になってしますのだそうです。
そのうえ、運動による呼吸数の増加で気管が乾燥し、病原菌が侵入し、付着しやすくなってしまうのだそうです。
それだけなら、身体も負けはしないのですが、過労の状態になると、「ナチュラルキラー細胞」などの免疫機能も下がり、病原菌の侵入も許してしまうとのこと。
したがって、合宿中に集団食中毒などが発生した場合は、コーチや監督よりも選手たちの方が症状が重くなってしまうのだそうです。
免疫力の落ちた体で必死にウイルスと闘っているのに、そこに運動によるストレスや疲労が加わってしまったら、金メダリストでも風邪をひいたしまうのです。
風邪かな?と思ったら、まずは休むことが大切です。
インフルエンザなど、普通の風邪よりも酷い時はなおさらですね。
また、熱があってもなるべく解熱剤を使わない方がいいそうです。
風邪に本当に効く薬というのはありません。
発熱は体がウイルスと闘っている証拠なのです。
解熱剤は、ウイルスとの闘いを邪魔してしまいますし、選手ならドーピング検査にひっかかってしまう恐れもありますね。
風邪のウイルスは、湿度に弱いので、寝込んでいる間は室内の湿度を上げる工夫も必要です。
外出時には、マスクを使用することで、予防と自分の吸気で気管を乾燥から守ることもできます。