天照大御神を祀っている神社のことを、神明神社と呼びます。
その筆頭は、誰もが知っている、神社の中の神社といわれる伊勢神宮の内宮(皇大神宮)です。
他にも無数の神社が天照大御神を祀っています。
天照大御神は、太陽を司っており、日本の八百万の神々の中でも最高神とされています。
また、皇室の祖の一柱とっもいわれています。
イザナギ(伊邪那岐命(いざなぎのみこと))の禊から生まれた天照大御神は、自らの孫であり、天皇の祖先ともなる邇邇芸命(ににぎのみこと)に、「ここ高天原(たかまがはら)の稲をお前に委ねよう、この稲を葦原中国(あしはらのなかつくに)でも育て、田を広げ、米をつくりなさい」と諭しました。
神々の住まう天上界である高天原で、稲作が行われており、天照大御神も稲作の仕事に従事していたのです。
天照大御神は、この稲を人間が住んでいる葦原中国にも与えたのです。
日本人は、稲作を始めることによって定住化し、弥生時代を築きました。
その稲作をもたらした存在こそが、天照大御神なのです。
そのため、天照大御神の子孫である天皇は、稲作に関わるさまざまな神事を行っています。
豊穣を祈願し、田畑に祈る祈年祭。
米の収穫を祝う新嘗祭など。
日本の文化の基礎である稲作の発生に関わっているので、天照大御神は特別の存在なんですね。