毎年12月25日は、クリスマスですね。
クリスマスとは、イエス・キリストが生まれた日だからお祝いをしている。
みんなそう思っていますね。
もっとも、日本人は、クリスマスがどういった日か忘れて、ケーキを食べたりプレゼントしたりしていますけどね。
クリスマスの飾り付けをしている教会を見て、酔っぱらいが「教会もクリスマスをするんですか?」と聞いたという笑い話もあるくらいですから。
この笑い話の意味が分からない人は、クリスマスの意味が分かっていない人ですよ。
キリスト教とは、ナザレのイエスによって興された宗教のことです。
キリストとは救世主という意味です。
神の愛や「神の国は神を信じる人の心の中にすでに来ている」などの教えを聞いた人々が、ナザレのイエスは、神が使わしたキリスト(救世主)だと認識したことで広まりました。
このイエス・キリストの誕生日は、実ははっきりとした日付はわかっていないのです。
キリスト教の聖典で二世紀初めに成立した『新約聖書』にもイエスの誕生日は記されていません。
ある研究者は、『新約聖書』の中の「羊飼いがイエスの誕生を祝ってから、そとの羊の見張りに戻った」という記述から「4月から9月の間では」と推測しています。
羊の放牧は、この時期に行われたからだそうです。
別の研究者は、『新約聖書』が記す天文の動きから「9月15日」と指摘しています。
では、どうして12月25日がイエスの誕生日になったのでしょうか?
キリスト教が普及する前、ローマでは「ミトラ教」と宗教が流布していました。
この教えでは、12月25日を太陽の誕生日としてお祝いをしていました。
これが後に、イエスの誕生日と結びついたのではないかと考えられています。