本日は介護支援専門員協会の支部総会と第1回研修会でした。
研修会では、
『相談援助職の記録の書き方』
~限られた時間で的確な記録を残す!~
と題して、
福島県立医科大学 放射線医学県民健康管理センター 特任准教授
米国カリフォルニア州臨床ソーシャルワーカー
の八木亜紀子氏に講義していただきました。
八木先生は、『相談援助職の記録の書き方』という本を執筆なさった方で、
本日はその本の中から
『ケース記録』開示請求事件の概要
判決のポイント
『ケース記録』非開示取り消し事件 概要
などから、ケース記録は誰に読まれることを想定して書くのか、
利用者、家族、弁護士、同僚、上司、組織、裁判官、裁判員に読まれてもわかるように記録しているかなどについて説明していただきました。
ケース記録には、本当のことだからという考えで書いたとしても、事実は絶対的な防御にはならないとのことでした。
損害賠償は10年前まで遡ることができるので、10年後に読まれてもきちんと説明できるように記録を書かなければならないとのことです。
進捗記録のフォーマットとして、SOAPノートというのがあり、
情報、判断、対応について根拠を記録していく必要があるとのことでした。
ちなみにSOAPとは、
S:Subjective(主観的情報)
O:Objective(客観的情報)
A:Assessment(アセスメント、見立て)
P:Plan(プラン)
の事だそうです。
その後、SOAP演習を3題ほど行いました。
13時30分から15時30分まで休憩のない講義でしたが、
話が上手く、時間がすぐに過ぎた感じでした。
SOAPノートや相談援助職の記録の書き方については、
八木先生の『相談援助職の記録の書き方』をご一読ください。