問題1 身体の標準的な成長・発達に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 器官が形成されはじめるのは、受精後24週以降である。
2.体重が出生時の約2倍になるのは、出生後3~4か月である。
3.身長が出生時の約2倍になるのは、2歳前後である。
4.乳歯は、生えそろうと32本になる。
5.リンパ系組織が成長のピークとなるのは、乳幼児期である。
<回答>
×1 器官が形成されはじめるのは、受精後24週以降である。
妊娠3~8週は循環器系、呼吸器系、消化器系、神経系など各臓器が形成されます。
胎児の肺は妊娠7週から形成がはじまり、妊娠24~26週頃には構造がほぼ完成します。
〇2.体重が出生時の約2倍になるのは、出生後3~4か月である。
一般的に出生時の体重は約3㎏で、体重は生後4か月で、出生時の2倍の6㎏になります。
1歳で約3倍の9㎏、2歳で約4倍の12㎏、4歳で5倍の15kgになります。
新生児の出生時の体重は約3㎏で、以降、生後2カ月の間は25~30g/日、生後3~5日の間は20~25g/日、生後6~8カ月の間は15~20g/日、生後9~11月の間は10~15g/日の増加が見られます。
×3.身長が出生時の約2倍になるのは、2歳前後である。
身長が出生時の約2倍になるのは、4歳ころです。
生後1年で1.5倍で、身長は緩やかに増えていきます。
×4.乳歯は、生えそろうと32本になる。
永久歯は全部で28本(親知らずを入れると32本)あります。
6歳ころから生え始め、12歳までに生えそろいます。
×5.リンパ系組織が成長のピークとなるのは、乳幼児期である。
リンパ系組織というと少しわかりにくいですね。これは、体を守るための免疫系の成長ということもできます。
免疫系がピークに達する時期(最も体力が強くて回復力がある時期)は、思春期なんです。この時の免疫力は、成人期よりも遥かに高い状態なのです。