よそのお宅に訪問する場合、手土産を持っていくことがありますね。
この手土産、いつ渡したらいいのでしょうか。
玄関先で挨拶した後、すぐに「ハイ、これお土産」などと、すぐに手渡すのは、よほど親しい場合だけです。
本来、手土産は部屋に通されて正式な挨拶がすんでから手渡すものです。
目上の人や、あらたまった訪問の場合は、手土産は袋に入れるなり、風呂敷に包んでいくのが礼儀です。
袋や風呂敷から手土産を取り出して手渡します。
手提げ袋ごと手渡すのはダメですよ。
手土産を手渡すとき、「つまらないものですが…」という言葉をよく使いますが、「つまらないもの」というのはへりくだりすぎで、あまり使わない方が良いといわれいます。
むしろ「お宅にはこれがよいかと思って選んできました」というように言葉をはっきり添えたほうが好ましく思われます。
冷菓や冷凍食品の場合は、「アイスクリームですので冷凍庫に入れてください」などと、ひと言加えて渡しましょう。
「みやげ」とは、本来、旅に出る時に餞別をいただいた人に配るため、旅先の土地の産物(土産)を求めて帰ったのが始まりです。
みやげという言葉は、本来は、「宮笥」(みやげ)(笥は竹で編んだ箱)で、寺社に参拝した際に、神様の恩恵を持ち帰って人々に分け与えることを意味していました。
ほかにも、「みやげ」とは、「見上げ」という言葉が転じたものだという説があります。
「見上げ」とは、よく見て、調べて人に差し上げるものといわれています。
お土産を買うときは、よく見て調べて、心づかいが感じられるものを差し上げるものだそうです。
手土産を選ぶときは、先方の家族構成や年齢を考えましょう。
小家族のお宅へ数が多いものを持って行っても、食べきれない場合があります。
高齢者に硬いものを持っていくのは失礼ですね。
子どもがいるお宅のばあいは、その年頃の子どもに合うかどうかも考えましょう。
食品を手土産にする場合は、あたりまえですが、賞味期限や消費期限に気を付けましょう。
購入する際に、どれぐら日持ちするのはをお店の人に聞いた方がいいですね。
「今、そこで買ってきました。」というのは、、間に合わせということなので、よほど親しい間柄でない限りは避けましょう。
就職、保証人、紹介の依頼など、あらたまった目的のある訪問の場合は、できれば、有名店、老舗などのものを選び、お店の人に品物の包装をきちんとしてもらい、体裁を整えて持参しましょう。
あらたまった訪問の場合は、紙袋ではなく、やはり風呂敷に包んで持参するほうがいいですよ。