11月になると年賀状が発売されますね。
最近は、メールなどで年賀状を送る人が増えて、葉書の年賀状を送る人は年々減っているそうです。
メールよりも葉書でもらった方が嬉しいと思うのは、中高年者だからでしょうか?
手紙による新年の挨拶は、平安時代の上流社会ですでに行われていたといいます。
しかし、年賀状という形ではなく、書状に新年の挨拶を一筆書き添えるという程度のものだったのだそうです。
年賀状としてはっきりした形になったのは江戸時代以降のことです。
年賀状の由来
本来、日本の正月行事は、公家や武家の社会と密接な関係にありました。
朝廷では天皇が四方杯(しほうはい)を行い、国民のい一年の安寧(あんねい)を願い、武家社会では元旦を年賀の日と定めて、家臣に忠義を誓わせました。
この年賀のしきたりが一般に伝わり、上司や知り合いを訪ねる年始回りとなり、年賀の誓いが年賀状になったいったといわれています。
武家だけでなく、江戸の商家でも正月にひいきの客筋に正月の挨拶の書状を送る風習がありました。
このような年賀の書状は、武家でも商家でも遠くに送るときは、飛脚を使っていたようです。
やがて明治6年にはがきが発売されると、新年の挨拶である年賀状が一般的になっていきました。
昭和23年11月には「お年玉つき年賀はがき」が発売されます。
昭和23年以降、年賀状のやりとりは急激に増えていったのだそうです。
それが現在まで続いているのです。
年賀状を書く前に、まず前年にもらった年賀状を確認しましょう。
前年に年賀状をいただいた方たちからは、今年も必ずくるものと思われます。
名簿はパソコンで管理していたとしても、どんな年賀状だったのか実物をみることで、どんなことを書いてくれる人なのかなどを感じ取ることができます。
年賀状を書くポイントは、印刷だけでなく、何かひと言だけでも、筆を加えることです。
これで、形式的な年賀状という印象を避けることができます。
しかし、どうしても書きにくいという人もいますよね。
もしも、出していない人から年賀状が届いたら、すぐに返礼の年賀状を出すようにしましょう。
年賀状は1月3日までには届くようにしましょう。
ちなみに、2017年から、1月2日は年賀状の配達はお休みです。
もしも遅くなってしまったら、松の内(7日まで)には出しましょう。
遅れたお詫びも書き添えてね。
年賀状で気を付けたいのは、「元旦」という言葉です。
元旦とは、本来は1月1日の「朝」という意味です。
したがって、「一月元旦」と書くのは間違いです。
また「元旦」と書いてある年賀状は、1月1日の朝に配達されるのが望ましいですね。
ちなみに、松の内(7日まで)以降は、正式には年賀状ではなく「寒中見舞い」になります。