どうして、太陽系の中で地球だけが水の惑星となり、生命が存在しているのでしょうか?
これは、太陽からの距離が影響しているのです。
地球は、太陽から適当な距離のところにあるため、海を持つことができたのです。
地球がもっと太陽に近ければ金星のように海の水は沸騰して全部水蒸気になってしまいます。
地球がもっと太陽から遠ければ火星のように氷になってしまうのです。
また、地球の大きさもちょうどよい大きさなのです。
月のように小さすぎると引力が弱く、大気は宇宙に逃げていって、海を持つことができません。
火星ですら小さすぎるのです。
金星のもかつて水が存在したのですが、太陽に近すぎたため蒸発・分解し、重力の関係で金星の外に飛び出してなくなったしまったのだそうです。
金星は、現在も470度もある灼熱地獄(しゃくねつじごく)で、大気の成分も下層部はほとんど二酸化炭素、上層部には濃硫酸(のうりゅうさん)が漂っているといわれています。
一方、火星にも水分はあり、昔は温暖で液体の水もあったようですが、太陽から遠いため、現在は零下60度の冷たい星で、水分はすべて凍ってしまっているのです。
太陽との距離、大きさの偶然がうまく重なってできた奇跡の星が、地球なんですね。