人間の赤ちゃんは40週(約10カ月)で生まれてきます。
よく10月10日(とつきとおか)といいますが、これは、旧暦で数えるので、1月は約28b日でかぞえます。
したがって、10月10日は、約310ではなく、約290日なのです。
また、人間の妊娠の場合、受精した日が妊娠1カ月ですので、付き合って2カ月しか経っていないのに、妊娠3か月になります。
このことを知らない男性って多いんですよね。
それは置いといて。
人間以外の動物をみてみると、哺乳類の場合、体の大きな動物ほど妊娠期間が長いそうです。
ゾウは21カ月、ブタは115日、ウサギは31日、ラットが20日とのこと。
霊長類の場合は、ゴリラは38週、チンパンジー36週、ニホンザル24週だそうです。
どうして、人間より大きいゴリラの方が、妊娠期間が短いのでしょうか?
これについては、進化するほど妊娠期間が長いのではないかといわれています。
哺乳動物は、大型化すること、妊娠期間を延ばすことで、胎児を守りながら氷河期のような寒冷期を耐えて、生き延びてきたのではないかといわれています。
しかし、妊娠期間が長ければ、胎児が成熟して生後の育児期間が短くなるような気がしますが、そうではありません。
シカやウマなどの有蹄類(ゆうているい)は、生まれて間もなく歩きはじめるほど成熟した状態で生まれます。
ライオンなどの肉食獣は未熟な子どもを産み、育児期間が長くなります。
襲われる側と襲う側の宿命なんでしょうが、なぜそのようになっているのかは、はっきりとはわかっていないそうです。
人間の子どもは、外敵もなくあたたかな家庭に守られているので、未熟で生まれて、成長もゆっくりなのだと考えられています。