カニの足は、ツメも合わせて10本あるのが普通です。
しかし、タラバガニの足は8本なんです。
ズワイガニ、ワタリガニなどのカニの一族は、甲殻類十脚目の節足動物に分類されます。
カニの足は10本なんですね。
実は、タラバガニの分類も同じ十脚目なのです。
タラバガニの4対めの歩脚、つまりツメを除いて上から4つめの足は極端に小さく、甲羅の中に埋もれてしまったのです。
こんなに短くて人目につかない足は、歩くためには使うことはできません。
この足は、エラの清掃やメスならお腹のあたりに受精卵をくっつけるぐらいしかできませんが、小さいとはいえ、立派な足なのです。
ちなみに、タラバガニの細かい分類は、異尾下目(いびかもく)です。
他のカニは、短尾下目(たんびかもく)です。
ヤドカリも異尾下目なので、タラバガニとヤドカリは、生殖器の位置や受精の仕方も非常に似ているのだそうです。
タラバガニは、カニの名前がついていますが、ヤドカリに近い動物なのです。