「せどり」とは、漢字では、「競取り」「背取り」と書きます。
堀だし物を安く買い、高く売って利ざやを稼ぐことで、もともとは古本屋の用語でした。
「背取り」の「背」は本の背表紙を意味しているのです。
江戸時代からある商売なのですが、最近になって注目されてきています。
「せどり」が活躍するようになったのは、古本チェーン店が登場したからです。
通常古本屋は、本の希少価値などを吟味して価格をつけるのですが、チェーン店などでは買取の際に希少価値であるかどうかなどは厳密に考慮しません。
定員が本を鑑定できるほど知識をもっていないのです。
文庫本、単行本、新書、コミックなどによって基準は違うのですが、原則として書き込みがないか、破れていないかの物理的な条件だけで買取価格、販売価格が決まるのです。
安価で売られている希少本を見つけることができれば、簡単に儲けがでるのです。
インターネットの普及によって、ネット・オークションで、素人でも様々なものを販売できるようになったのも、せどりが商売として成り立つようになった原因の一つです。
目利きの人は、月に20万円以上も稼いでいるそうです。
どんな本が高く売買されているのかは、ネットで調べることができるので、まったくの素人でも参入できます。
105円の古本を100冊購入しても、約1万円なので、買いすぎなければ、リスクは少ないもいえます。
最初は小遣い稼ぎから始めて、次第にどんなものが高く売れるのかわかるようになって、副業にしていく人が多いそうです。