結婚式で「切れる」「別れる」「終わる」「離れる」「去る」などの言葉を使わないのは常識ですね。
これはらは、口にすると縁起が悪いとされている忌み言葉です。
このような忌み言葉は、縁起がいい言葉に言い換えられることが多いのです。
葦(あし)という植物は、「悪(あ)し」につながるということから、「よし」と言い換えることがあります。
葛飾区の「亀有」という地名も、もとは「亀梨」だったのですが、「梨」が「なし」に通じることから、江戸時代に変更されたのです。
宴会などの終了時に、「それではお開きにしましょうか」というのは、「おしまい」という言葉が縁起が悪いとされて言い換えられたのです。
同じように、鏡餅を割ることを「鏡開き」と言いますね。
すり鉢やスルメを「あたり鉢」「アタリメ」と言うのも、「スル」はギャンブルなどでお金をスルに通じるから、「当たる」という縁起のいい言葉をあてたのだそうです。
病院では、「4(し)」は「死」を連想させるということで、整理番号や病室に「4」が使われることが少なくなっています。
また、古い言い方で映画のことを「キネマ」というのは、本来の映画を示す英語の「シネマ」(cinema)が「死ぬ」を連想させるからだそうです。