神社とお寺では、お参りの仕方が違います。
それは、宗教が異なるためです。
日本には、八百万の神がいるとされ、
全国各地に数多くの神様が祀られています。
その神様が祀られているのが神社です。
その頂点に位置するのが、
天照大御神とされています。
一方、お寺は仏教です。
インドで生まれた宗教で、
中国、朝鮮半島を渡って日本に伝えられたとされています。
日本に伝わってくる過程で、
インド本来の仏教とは異なる発展をしてきました。
しかし、信仰の対象はお釈迦様、
つまりブッダの教えです。
お参りの仕方は、
神社では、「パンパン」と柏手を打ちますが、
お寺では手を打ちません。
神社へのお参りでは、
まず、手水舎(ちょうずや)のヒシャクで手を洗い、
口をすすぎます。
これは、神様の前に立つ前に、
心と体を清める意味を持ちます。
次に、拝殿の前に進んで、
鈴をならします。
続いて柏手を打ちます。
基本的には、
「二礼二拍手一礼」で、
二回手を打ち、
最期にもう一回お辞儀をします。
鈴を鳴らし、
柏手を打ち、
頭を下げるという一連の動作の中で、
神様に対して参拝に来たことを伝え、
神様の恵みを願い、
最期に神様への感謝を示すのです。
お寺でも、
手水舎で身を清め、
鈴、あるいは鐘を鳴らすまでは神社と同じです。
その後に両手をすり合わせながら祈ります。
手は打ちません。
そして、
ろうそくと線香に火をつけて供えるのが一般的です。
神社では柏手を打ち、
お寺では両手を合わせて拝むと覚えておくといいですね。