富士山は、五合目までは車でも行くことができます。
五合目には、多くの売店が立ち並ぶ観光スポットにもなっています。
「○合目」の標識は、登山者がどこまで登ってきたかを知るための目安となっています。
麓の一合目から始まって、山頂が十合目となっています。
ということは、五合目はちょうど登山する距離の半分と思いがちですが、そうではありません。
実は、「○合目」の標識は、距離や標高を十等分して決めたのではなく、登山の難易度で決められているのです。
傾斜が緩やかで、登山者の体力も十分に残っている麓では一合間の距離が長く、傾斜が急になり登山者の疲労も蓄積される山頂付近では短くなっているのです。
また、山道の単位を「合」で表したのは富士山が最初だと言われています。
富士山は、山の形が米を盛ったときの形に似ているので、米の量を計る単位である合を使ったという説や仏教用語で極めて長い時間を表す「劫」に由来sるうという説があります。
ちなみに、富士山には、「七合目」「八合目」の他に「新七合目」や「新八合目」「本八合目」などがあります。
ルートによっては七合目や八合目に二回出くわすこともあるので注意が必要です。