熱帯雨林などの森林破壊が進むと、いつかは地球の大気中の酸素がなくなってしまうのではないかと心配されていますが、本当に酸素がなくなってしまうのでしょうか?
森林は酸素をどんどん放出いていて、杉林では毎年、1ヘクタール当たり20トン、大人74人分の酸素量を吐き出しているそうです。
しかし、酸素は人間の呼吸だけでなく、工業などでも大量に消費されるものですね。
もしも、東京23区の酸素消費量を森林だけであかなおうとすると、東京23区の20倍以上の森林が必要になるそうです。
酸素が森林だけでまかなっていないのは、酸素が大気中に21パーセントも含まれているからなのです。
毎年、森林が必死に放出する酸素は、大気中の酸素量の数千分の1にすぎないのだそうです。
森林自体の呼吸や分解に使われる酸素の量を考えると、酸素は森林だけで消費されて、プラスマイナス・ゼロに近いともいわれています。
したがって、森林破壊によって、地球の酸素がなくなるということはないようです。