空港ではイヌが麻薬の探知をしていますね。
いわゆる麻薬犬です。
人間は目、鼻、耳、皮膚、舌と五官を持っていますが、外界からの情報は、大部分を視覚に頼っているそうです。
同時に、イヌも五官を持っていますが、その中心は嗅覚なのです。
イヌの視覚はほとんど灰色一色といわれ、人間のようにカラフルな世界を見ているわけではないそうです。
においは鼻の奥にある嗅上皮(きゅうじょうひ)というところでまずキャッチされますが、この部分をイヌと人間で比べてみると、広さでイヌは人間の50倍、感覚細胞の数は人間の500万個に対し、イヌは2億2000万個ですから、その性能の差は歴然ですね。
イヌの嗅覚は、人間の100万倍も鋭いのだそうです。
人間は、1リットルの空気中に400億分の1のアンモニアがあれば嗅ぎ分けますが、イヌは400億分の1の、さらに100万分の1という、ほとんどあるかないかわからない程度でもキャッチしてしまうのです。