地震発生後の10秒間の行動が、生死の分かれ目といわれています。
火の始末などは揺れが収まってからすればいいので、まずは自分の命を守りましょう。
中でも、頭と足の安全確保が第一だそうです。
足を負傷したら歩けなくなってしまいますからね。
よく机の下にもぐれと言われますが、落下物から身を守るためにはいいのですが、建物が崩壊するほどの大地震の場合は、むしろ危険なのだそうです。
世界60カ国で875軒の倒壊した建物で救命活動をした経験のある人によると、机の下にもぐったり車の中にいたりした人は、ほとんど圧死したそうです。
助かった人の多くは、タンスやベットなどの大きな家具の脇や、車のすぐ横で小さくうずくまっていた人だそうです。
崩壊した天井屋根と、家具などの丈夫な構造物との間に三角形の生存空間ができ、そこにいた人が助かったのだそうです。
地震の規模によって身を守る場所が違うのだそうです。
家具がどのように倒れるかも一度考えておいたほうがいいみたいですね。
また、阪神淡路大震災の時、一戸建ての家の崩壊では、1階にいた人のほとんどが圧死し、2階にいた人は助かっているそうです。
2階にいる場合は、揺れがおさまるまで動かない方が助かる確率が高くなるとのこと。
揺れがおさまったら、まず窓やドアを開けましょう。
地震で建物がゆがみ、閉じ込められる可能性があるからです。
揺れがおさまってすぐに外に飛び出すのは危険です。
周囲の状況を冷静に判断してから、屋内にとどまるか外へ避難するか判断する必要があるのです。
木造建築の場合、縁起が悪いとされている北枕で寝るほうが、地震のときに助かる可能性が高いそうです。
これは、家屋の構造上、南側に採光のための比較的もろい部分が集中しており、北側は壁構造が多いので、丈夫だからだそうです。
北枕で寝ていると、南側が崩れても頭部が無事である可能性があるとのことです。
スーパーで地震に遭ったら
まずショーケースなど、倒れたり割れたりするようなものから離れましょう。
スーパーの場合はどこにいても物が倒れてきそうですけどね。
頭を守るためには、買い物かごをかぶるのも有効で、衝撃を吸収してくれるそうです。
地震の時は、ガソリンスタンドが安全
地震が起こったときに、近くにガソリンスタンドがあったら、迷わず逃げ込むといいそうです。
ガソリンが貯蔵されているガソリンスタンドは、引火して火災や爆発が起こりそうで危険な感じがありますが、実は災害時に最も安全な場所なのだそう。
どうしてかというと、ガソリンスタンドは、消防法や建築基準法で耐火や耐震に非常に強い構造になっているのです。
地下にあるガソリンタンクは分厚いコンクリートに覆われていて、たとえ地表が火の海になっても引火しないように設計されているのです。
敷地の周囲は耐火性のある壁で囲むことが義務付けられているので延焼を防ぐ役割も果たしているのです。
耐震性も優れていて、天井が壊れて落下することもありません。
東日本大震災でも、ガソリンスタンドは津波の被害はありましたが、地震による被害はほとんどなかったそうです。
また、ガソリンスタンドには貯水タンクが設置されていることも多く、災害の際には防災用品を貸し出してくれるところもあるそうです。
消火器や重機も備えていて、消火活動や倒壊した建物からの人命救助の拠点にもなり、とても頼りになる場所なのだそうです。
また、地下鉄などの地下構造物も、地震のとき地面と一緒に縦横に動くので、構造体にはほとんど地震による力が加わらないとのこと。
そのため、地上よりも安全なのだそうです。
しかし、火災が発生した場合は、煙が充満してしまったり、海岸地域では津波によって海水が流れ込んできたりする場合があるので、地震が起きている間と直後は地下に逃げ込み、揺れが完全におさまったら地上に出るのが最も安全なのだそうです。