神社の地図記号は、鳥居ですね。
鳥居は、いつ、どんな由来で建てられるようになったのでしょうか。
鳥居は、神社にまだ社殿がなかった時代から存在したといわれています。
鳥居の役目は、神様のエリアと俗世界との境界、結界なのだそうです。
これより先は神域だと示しているのだそう。
「鳥居」の名前のルーツは、
一説によるとそのままズバリ「鳥が居る」場所。
古代に日本では、鳥は神の使いとして捉えられていました。
鳥居はそんな神聖な鳥がとまる、止まり木だったという説です。
日本神話では、天岩戸(あまのいわと)にこもってしまった天照大御神を誘い出すために、
ほかの神様がいろいろな策を講じたのですが、
そのなかには、「常世の長鳴き鳥(ニワトリ)」の鳴き声で誘おうというものがありました。
そのニワトリをとまらせるために神々が建てて木が、鳥居ではなかとも言われています。
また、アジア諸国から海を渡って伝わったという説もあります。
お隣の朝鮮半島にも、聖域と俗域を分けているゲート的なものがあります。
一対の石積みの塔の上からなる「蘇塗(そと)」と、
そのかたわらに立てられる2本の木「鳥竿(そって)」です。
どちらもその先端に木彫りの鳥をとまらせる点で、日本神話ルーツ切に似ているのです。
中国には、中華街の入口にもある「牌坊(はいぼう)」というゲートが、
インドでは仏塔の入り口に「トーラナ」と呼ばれる石門が建っています。
タイからラオス、ミャンマー、中国雲南省の山岳地帯い住むアカ族も、
村の入口に聖なる門「パトォー・ピー(精霊の門)」を設置しています。
日本の鳥居に似た組み方の門で、
ここもやはり木彫りの鳥がシンボルとなっているのだそうです。