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神社には、どうして森や巨木があるの?

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神社の境内には、緑が多いですよね。

ビルに囲まれた都会の神社でも

必ず林や森があります。

また、大きな木が立っているばあいもありますね。

 

実は、「神社に森がある」のではなく、

「森の中に神社がある」のです。

 

まず森があって、

あとから神社ができたと考えれれています。

 

太古の昔、

深い森は大自然の象徴で、

八百万の神々が住んでいる場所だと思われてきました。

いわば、森そのものが神社だったのです。

 

原初の神社には建物がなく、

自然に対して祈念してきました。

 

森はそのひとつだったのです。

 

だから今でも神社と森とはセットなのです。

 

『古事記』や『万葉集』に、

神社と書いて「もり」と読ませる例があります。

 

現在でも、杜を「もり」と読むことがあります。

仙台は、杜の都といいますね。

 

神社を招く聖なる森は「鎮守の杜(森)」という名前でも知られていますね。

鎮守の杜の中には、

巨木を持つものが多いですね。

 

樹齢を重ね、

長い長い年月にわたって地域に立ち続けてきた巨大な木は、

ことさら神聖視されました。

これは、「ご神木」と呼ばれ、

注連縄を巻かれて、

神社の祀神やご神体になっていることがあります。

 

東京都府中市の大國魂神社(おおうにたまじんじゃ)では、

樹齢900年というケヤキのご神木がパワースポットとして有名です。

 

埼玉県秩父市の三峯神社(みつみねじんじゃ)の拝殿前には、

樹齢800年のスギがあり、

ご神木として木に手をついて祈る参拝者が後を絶ちません。

 

福岡県太宰府市の太宰府天満宮では、

春先に咲き誇る梅が有名で、

この梅の木もまたご神木です。

 

ユネスコの登録されている京都の賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)(下鴨神社)は、

神話時代から続く重要な神社ですが、

その敷地の中には広大な鎮守の森があります。

 

ここは、「糺(ただす)の森」と呼ばれており、

その面積は12万4000メートルにも及びます。

 

はるか昔から京都の地を見守ってきた森で、

植生は、7世紀頃から変わっていないといわれています。

 

『枕草子』や『源氏物語』にも登場する森です。

 

「糺の森」は、「過ちや偽りを糺す」ことに由来しているといわれています。

 

東京都渋谷区の明治神宮は、

あとから鎮守の森が作られたケースです。

大正時代になって都心に作られたため、

当時周囲に緑がなかったので、

植樹になって人工的につくられたのです。

 

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