漢字で数字が並んでいると、”九十九”のように”つくも”と読むのかなと思ってしまいますが、
銀行の場合は、そのまま”しちじゅうしちぎんこう”、”はちじゅうにぎんこう”、”ひゃくじゅうよんぎんこう””じゅうはちぎんこう”と読みます。
それでは、この数字にはどんな意味があるのでしょうか?
1872(明治5年)、アメリカの「ナショナル・バンク」という銀行制度を放った「国立銀行条例」が施行され、この条例によって全国的に銀行が設立されていきました。
その数、じつに153行もの銀行が誕生したのです。
しかし、国立銀行といっても、「ナショナル・バンク」とそのまま訳しただけで、国営銀行ではなく、実際は私立の銀行でした。
「国立銀行条例」によって認可された順に銀行に番号がふられていったのです。
七十七銀行は、77番目に番号がふられて、そのまま銀行名にしたのです。
しかし、八十二銀行はちょっと違います。
82番目に認可された銀行ではありません。
昭和のはじめに起きた金融恐慌のあおりを受け、
現在の八十二銀行の拠点の長野県下では、銀行のほとんどが休業する状態になっていました。
そこで、経済の安定化をはかるため、
当時長野県内の二大銀行だった、第十九銀行と六十三銀行が、
1931(昭和6)年に合併しました。
そこで、19+63=82ということで、
新たに八十二銀行として生まれ変わったのです。
現在、各銀行に銀行コード番号が割り振られていますが、
七十七銀行は、0125、八十二銀行は、0413、
百十四銀行は、0173、十八銀行は、0180
と十八銀行以外、銀行名と関係のない番号が割り振られています。