華道家の假屋崎省吾さんは、44歳の頃、
バラエティー番組の出演を機に大プレイク。
華道教室・個展・テレビ・ラジオ出演など休む間もなく働く日々だったそうです。
スケジュール帳がびっしりで、1日も休みがなかった。
花を生けるのは、体力勝負で、すごくエネルギーを使います。
個展などでは、一人では持てないぐらい太い大きな流木とかを使ったりするんです。
そんな假屋崎さんのハードな生活を支えていたのは、スタミナの付くボリュームのある食事。
さらに忙しい毎日を乗り切るため、肉を食べてパワーを回復していたそうです。
焼肉!トンカツ!ハンバーグ!など、肉!肉!肉!の生活だったそうです。
そんな生活が4年ほど続いたある日。
假屋崎さんの身体に異変が…。
階段を一段上がるたびに息が切れる。
立っているのがつらい。
徐々に身体がだるくなって、30歳も40歳も年をとった感覚だったそう。
以前なら、しっかり食事を食べていれば疲れがとれていたのに、
この頃は、食べても疲れが取れなくなっていたそうです。
仕事に支障がでると感じた假屋崎さんは、病院で検査することに。
すると、医師から「糖尿病です。すぐ入院して下さい。」と言われたとのこと。
空腹時の血糖値が126㎎dLを超えると糖尿病と診断されるところ、
假屋崎さんは、273㎎dLと何と2倍以上の数値だったそうです。
これは、重度の糖尿病(2型)です。
通常、血糖値は、糖の摂り過ぎで上がると言われています。
しかし、假屋崎さんの食生活は、糖というよりも、肉!肉!肉!
果たして、何が原因だったのか?
假屋崎さんの場合、頻繁に肉を食べていたことで、脂質を多く摂ってしまい、それが高血糖に繋がったとかんがえられるそうです。
血糖値を上げる最大の原因は、糖質です。
しかし、肉の脂質も多く摂り過ぎると、血糖値を高める原因になってしまいます。
通常、血液中に糖が増えると、インスリンが出て糖の濃度を調節します。
しかし、假屋崎さんのようにお肉から脂質を摂り過ぎると、内臓脂肪が増加します。
この内臓脂肪から分泌されるTNF-αがインスリンの働きを妨げてしまい、結果、高血糖を引き起こしてしまうのです。
肉を食べるなら、脂身の少ない赤身を選ぶことが重要なんだそうです。
その後、假屋崎さんは、食生活を見直し、273㎎dLあった血糖値は、1年で127㎎dLまで低下。
14年経った今でも、薬で高血糖予防に努めているそうです。
疲労感や体重の減少は、高血糖によって起こる代表的なものだそうです。
通常、糖はインスリンによって筋肉に運ばれ、エネルギーになります。
しかし、高血糖が続くと、インスリンは休むことなく働き続けるため、徐々にその動きが鈍くなります。
そのため糖が運ばれず、体はエネルギー不足に。
筋肉が衰えて体重の減少が起こったり、疲労感を感じたりするのはこのためなのです。