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お賽銭は、もともとは稲だった!

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神社にお参りする時は、

お賽銭を投げ入れる習慣がありますね。

神様に対する感謝の表れとして、

願を聞いてもらうためのお金として、

願が叶った時のお礼として

といろいろな意味が込められていますね。

 

現在では、「お賽銭」という通り、

お金を供え物をしていますが、

貨幣制度がなく、

お金というものがまだ存在しなかった時代、

あるいは、お金があっても、

一般庶民には流通していなかった時代には、

神社に捧げたのは穀物でした。

 

粟(あわ)、稗(ひえ)、麦といった、

人の身体の基礎をつくる主食を、

その中でも日本人の暮らしの根っこにある稲を

人々は神社に持ち寄りました。

 

実りの秋に、田んぼから刈りとられた稲は、

生命と豊かさの象徴なのです。

 

神社では、その年初めて収穫された稲穂を神に捧げる祭りが行われてきました。

 

現在でも、

通常の参拝ではなく、

特別にお祓いや祈願をしてもらう時には、

「初穂料」と名目で神職に金銭を渡しますね。

 

稲から始まった供え物ですが、

日本人の暮らしぶりが向上したくると、

さまざまな「初モノ」を奉納するようになりました。

 

野菜、魚、鳥獣…など、

季節ごとの収穫物が供えられました。

 

やがて、貨幣を介した経済活動が活発になると

お供えは食べ物ではなく、

お金へと変わっていきました。

 

収穫祭などの特別なときだけでなく、

ふだん生活の中でも神社に行き、

神に頼って穢れを落として厄を祓う意味で、

お金を捧げるようになったのです。

 

ちなみに、賽銭箱が普及したのは、

室町時代のようです。

 

お賽銭は、いくらでも構わない。

ほんの気持ちで十分ということだが、

「ご縁」ということで、

5円玉を重視する人が多いようです。

 

45円で始終ご縁があるようにという語呂合わせもあります。

4枚の5円玉で、「よいご縁があるように」、

8枚やその倍数なら、「末広がりのご縁に恵まれるように」

 

10円は遠縁で、縁が遠くなるから止めたほうがいい。

35円だと、「さんざんなご縁」だからこちらもNGとのこと。

 

そもそも、参拝とは、参拝した本人がすっきりと晴れやかな気分になるための潤滑油のようなものなので、

いくらでもいいのです。

 

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