雑学

訪問時の座布団の使い方

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訪問したのお宅が和室だった場合、座布団が用意されていますね。

この座布団、単なるクッションではありません。

畳の上に長く座っていると足がしびれたりするので、少しでも楽にしてもらおうと工夫されたものなのです。

部屋に畳が敷かれる以前は、板敷きでした。

古くは板敷きの上に正方形の畳に錦(にしき)などのへりをつけて貴族が使用していたのです。

円座といって藁や菅(すげ)などを渦巻き状にしたものも使われましたが、現在のような形の座布団になったのは江戸時代末期になってからです。

座布団には、すぐに座ってはいけません!

座布団を使うときは、相手にすすめられてから使用するのが礼儀です。

座布団を自分の方に引き寄せて位置をずらしたり、座布団にすわってから挨拶をしてもいけません。

座布団に座る前に、挨拶をしましょう。

また、座布団には正面があります。

縫い目のない縁が正面です。

そのように座布団が敷いてあるはずなので、勝手に座布団を動かしてはいけません。

座布団に座るときは、ひざの両脇に手を軽くにぎって畳の上に置き、腰を浮かせて座布団の上に、まずひざを少しのせます。

次に、両手を前の方に置き直し、体重を支えながら体を座布団の中央に移動します。

そこで体を正面に向けて、両手をひざの上にそろえてのせるのです。

座布団から降りるときは、この座るときの順序と逆の動作をします。

長く正座をしていると、いくら座布団の上に座っているといっても足がしびれてきますね。

足がしびれないようにするためには、親指を重ねてすわっていたら、重なっている親指を動かして上下を組み替えてみましょう。

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